「とりあえず朝食を作ってくる」ユウは立ち上がり、エリーに向かって言った。
「私も手伝います。作れるようにならないと!」エリーは元気よく答え、ユウの後に続いた。
「あぁ、頼む」ユウは微笑みながら答え、エリーと共にキッチンへ向かった。
「でも、庶民の俺と王女は結婚できないんじゃないか?」ユウは少し心配そうに言いながら、エリーの顔を見つめた。
王族……しかも、王位継承を持つエリーとそもそも結婚なんてできるのか? と不安がよぎった。
「正式じゃなくても構いませんよ」とエリーは真剣な表情で答え、その言葉には決意が込められていた。
「俺も構わないが……」ユウは戸惑いながらも、エリーの気持ちを尊重しようとした。
まあ……そもそも、俺は男だし結婚式なんて恥ずかしくて遠慮したいと思っているし、お互いに想い合っていれば良いだけだろと思っている。
「ユウさんと一緒にずっと暮らしている事が大事なのです。正式でも正式じゃなくても同じです」エリーは穏やかな笑顔を浮かべながら答え、ユウへの想いを伝えた。
「お前が、それで良いなら俺は構わないぞ。エリーと一緒に居られるならば……」ユウは深く頷き、エリーの気持ちを受け入れることを決意した。
「ユウさんと、考えが同じで嬉しいです」エリーは心からの喜びを表現し、ユウに感謝の気持ちを込めて微笑んだ。
「そうだな」ユウも微笑み返し、エリーとの未来を楽しみにしながら朝食の準備を進めた。
ユウは、エリーに少し料理を教えてみた。エリーは覚えが早く、料理は丁寧だった。
エリーは王族でいろいろと、この世界の豪華な料理も知っているだろうし……。料理が得意になってくれれば、いろいろとメニューが増えそうだな。
俺は、料理が好きでもなければ、得意でもなかったしな……。仕方なく、父のトリスタンの真似をして作っていただけだし。
朝食を食べ終えると、ユウは前回捜索をしていた兵士がいた町のことが気になっていた。
「村の様子が気になるんだ、ちょっと見に行ってくる」ユウは決意を込めて言った。
「気にしなくても大丈夫だと思いますが……」エリーは少し心配そうに答えたが、ユウの決意に納得した。
「村に買い物に行けなくなると困るからな。問題があるなら、小さいうちに解決をしておきたいしな」ユウは現実的な理由を伝え、エリーに安心させるように笑った。
「そうですね。ご迷惑をお掛けしてすみません」エリーは申し訳なさそうに言った。
「お前が悪い訳じゃないんだ。気にするな」ユウは優しく声をかけ、エリーの肩を軽く叩いた。
「気を付けてくださいね……」エリーはユウの頬にキスをし、心からの祈りを込めて微笑んだ。ユウはそのキスに驚きながらも、エリーの気持ちを受け取った。
「何なんだ、この甘い生活は!!」ユウは心の中で叫びながら、エリーとの楽しい日々に少し戸惑いを感じていた。
楽しいがドキドキするな……
彼は自分の感情を整理しながら、町へ偵察に向かった。途中、森の中を抜けて町に着くまでの道のりを慎重に進んだ。村に着くと、ユウは周囲の様子を注意深く観察した。
村に変わりがなければ、エリーに果物でも、また買って帰るか……
ユウは心の中でそう決め、村の市場を巡りながら周囲の動向に目を光らせていた。彼の心には、エリーへの思いと彼女を守る決意が強く刻まれていた。
♢森の中の遭遇ユウが村の付近に着くと、普段の村の様子と違う感じがしたので、村の外の森の中から観察した。様子を伺っていると、明らかに兵士の数が多かった。村に向かっている途中に、数人の兵士の死体があったので、森へ送られた探索部隊だと分かった。
明らかに森にいると特定され、送り込まれているような兵士の人数だとユウは状況を冷静に分析していた。
森の中に倒れていた兵士たちの死因は刀傷や弓矢ではなく、猛獣に引っ掻かれ切り裂かれたような傷や噛み殺された傷が原因で亡くなっていた。森に慣れていない兵士だった。ユウはその光景に眉をひそめ、兵士たちの未熟さや猛獣の森の知識のなさが原因と見つめていた。
「……これは、自業自得ってやつだな。何の知識もないのに、この森に入ってくるのが愚かな行為だったな。」
森に鎧を装備して入っている時点で、慣れていないと言っているようなものだし。鎧を装備していては動きが鈍るし、体力を無駄に消耗する。鎧は戦場で装備するものであって、森や山で装備するのは……どうかと思うぞ。
ユウはそう心の中で呟きながら、兵士たちの様子を観察していた。その時、不意に背後から草を踏みしめる音が聞こえた。咄嗟に身を隠そうとしたが、既に遅い。三人の兵士が、警戒心に満ちた目でユウを取り囲んでいた。
「動くな!」一人の兵士が剣を構え、威圧的な声を上げた。ユウはゆっくりと両手を上げて抵抗の意思がないことを示したが、その瞳は冷静に状況を分析していた。彼らはエリーの捜索隊だろうか。あるいは、別の目的があるのか。
次の瞬間、兵士の一人が拘束魔法を使おうと構え、もう一人がユウに飛びかかってきた。その動きは訓練されているが、ユウにとっては緩慢に見えた。ユウは身体強化で鎧の上からでも拳の打撃が効果を発揮した。
ユウは鎧をベッコリと凹ませ、声を出す前に即死させた。その他の二人は、その光景を見て呆然としているところを狙い、ユウは瞬時に兵士たちの後ろに回り込んだ。右脇腹辺りを拳で打撃し、残りの兵士には振り向いたところを腹を打撃して絶命させた。
情報を聞くべきだったと後悔したが、その必要もなさそうだった。また兵士がやって来た。
「とりあえず朝食を作ってくる」ユウは立ち上がり、エリーに向かって言った。「私も手伝います。作れるようにならないと!」エリーは元気よく答え、ユウの後に続いた。「あぁ、頼む」ユウは微笑みながら答え、エリーと共にキッチンへ向かった。「でも、庶民の俺と王女は結婚できないんじゃないか?」ユウは少し心配そうに言いながら、エリーの顔を見つめた。 王族……しかも、王位継承を持つエリーとそもそも結婚なんてできるのか? と不安がよぎった。「正式じゃなくても構いませんよ」とエリーは真剣な表情で答え、その言葉には決意が込められていた。「俺も構わないが……」ユウは戸惑いながらも、エリーの気持ちを尊重しようとした。 まあ……そもそも、俺は男だし結婚式なんて恥ずかしくて遠慮したいと思っているし、お互いに想い合っていれば良いだけだろと思っている。「ユウさんと一緒にずっと暮らしている事が大事なのです。正式でも正式じゃなくても同じです」エリーは穏やかな笑顔を浮かべながら答え、ユウへの想いを伝えた。「お前が、それで良いなら俺は構わないぞ。エリーと一緒に居られるならば……」ユウは深く頷き、エリーの気持ちを受け入れることを決意した。「ユウさんと、考えが同じで嬉しいです」エリーは心からの喜びを表現し、ユウに感謝の気持ちを込めて微笑んだ。「そうだな」ユウも微笑み返し、エリーとの未来を楽しみにしながら朝食の準備を進めた。 ユウは、エリーに少し料理を教えてみた。エリーは覚えが早く、料理は丁寧だった。 エリーは王族でいろいろと、この世界の豪華な料理も知っているだろうし……。料理が得意になってくれれば、いろいろとメニューが増えそうだな。 俺は、料理が好きでもなければ、得意でもなかったしな……。仕方なく、父のトリスタンの真似をして作っていただけだし。 朝食を食べ終えると、ユウは前回捜索をしていた兵士がいた町のことが
♢欲望と愛の融合「ゆ、ユウさん……大きくなってしまいましたね。」エリーが顔を赤らめて恥ずかしそうに俯き、上目遣いでユウを見つめてくる。 無意識的にエリーに抱きつき反応してしまっていた息子。そして、エリーの表情がとても魅力的で、俺を受け入れてくれている。過去にエッチなようなことをしただけだが……。 エリーが目を閉じ、口を可愛く窄めて唇を重ねてきた。柔らかく温かなエリーの唇の感触が、ユウの興奮をさらに煽る。 二人は夢中で唇を重ね、互いの舌が絡み合い、甘い吐息が交錯する。お互いに興奮してくる。「ユウさん……お、お好きに……どうぞ。」エリーは頬を可愛く赤らめたまま、蕩けるような声で言った。その瞳には、期待と、ほんの少しの不安、そして抗えない欲望が揺らめいていた。 ユウが優しくエリーの服の上から胸を揉み、ふにゃりとした柔らかさが指先に伝わるたびに、快感が全身を駆け巡る。「んんっ……♡」 エリーが小さく喘ぐ。快感に震え、腰をくねらせるエリーの様子に、ユウの理性のタガが外れる。 ユウはエリーが着ているダボダボのシャツの中に手を入れ、愛おしむようにエリーの割れ目を触った。その指が触れるたびに、エリーの身体がびくんと跳ねる。「ひぁっ……! ユウ、ユウさんっ……そこは……っ!」 エリーの声が上擦り、甘い水音が静かな部屋に響き渡る。指先から伝わる、濡れて熱を帯びた感触に、ユウの全身が粟立つ。 エリーが甘い声を上げ、ユウを求めるように首筋にキスをし、柔らかな舌の感触でユウの肌に鳥肌が立つ。 興奮したエリーは、ユウの大きくなった息子を初めて触るので恐る恐るだが、ぎこちない手つきで愛おしむように撫でた。 ユウは、その快感でじわぁぁと息子から先走り汁が出ていることに気付いた。 エリーの足元へ座り、ゆっくりとエリーのパンツを脱がす。レー
♢衝撃の朝と新たな関係・予期せぬ触れ合い ——翌朝。 ユウが朝、目覚めるとエリーの後ろから抱きしめるような体勢になっていた。そして、手に温かく柔らかい感触が……。 エリーが自分のブカブカの服を着て寝ていたため、俺の手は……エリーの胸に直接触れていた。 背中に押し付けられた感触や腕に押し付けられた感触とは、まったく別物だった。とても柔らかくすべすべしていて、指を動かせばむにゅっと沈むが弾力もあり、不思議な感触だった。それに……手のひらにぷにっとした感触で異なるものが当たっている。すぐにそれが何か想像がつき、ユウは慌てた。 焦って手をどけようとするが、エリーに手を握られていたので動かせない……し、無理に動かすと起きてしまう。 だが……このままではまずいだろう。手を動かすと、胸を触っている感じでむにむにと触ってしまう。先ほどまで柔らかかった乳首もツンと立ち、手のひらにハッキリとした感触が伝わっている。 これが、おっぱいというやつか……。手をどかすことを忘れ、その膨らみを掴み、ゆっくりと動かしてみた。胸の柔らかさを実感でき……興奮してきた。「んっ……。はぁ。あぅ……」エリーから甘い声が出てきた。 その時、エリーが目を覚ました。「きゃ♡」エリーが、可愛く声を上げた。 昨日は、服の上からだったが、朝には直接、胸を触られていたので驚いていた。というよりも、恥ずかしくて声が出てしまった。 エリーは、ユウが昨夜に寝返りをして、偶然抱きついた感じになり、腕が胸に事故で触れただけだと知っていたが、それを利用した。「これで、私は……お嫁に行けなくなりましたね……」エリーは演技で暗い声のトーンで話した。「……申し
♢王城の混乱 少し前、王城では王女がお茶会に出て行くと告げて以来、戻ってこないため大騒ぎになっていた。王は狼狽え、激怒していた。王は部屋を行ったり来たりしながら、眉間に深い皺を寄せていた。「一体どうなっているんだ! 王女が行方不明なんて……!」王は怒りを込めて叫んだ。 当然、暗殺の事など知らされていないため、盗賊か猛獣に襲われたと思っている。弟の派閥の者たちは、未だ死体が見つからないため、安心できずに不安を抱いていた。 王女の馬車を襲えと命令が出されたが、エリーは逃げ延びた。その直後、猛獣が馬車を襲って破壊し、兵士たちを殺しているところを襲撃部隊が目撃していた。 兵士たちは報告する際、顔色を失いながらも必死に伝えた。猛獣の襲撃で生きているとは思えないため、「死体が見つからないのは、猛獣に食べられたのではないか」と報告していた。 国王には、王女の馬車の足取りを追っていた者たちからの報告で、お茶会に行くような道ではないことが判明し、問題になっていた。「何故、王女がそんな道を通ったのか……?」王は苛立ちながら疑問を口にした。彼の額には深い皺が刻まれていた。 なぜ危ない道を選んで、どこへ向かっていたのか? 何者かに襲撃され、逃げていて迷い込んだのではないのか? 王は心の中で様々な可能性を考え、焦燥感に駆られていた。 足取りは、最終的に狂暴な猛獣の棲む森の近くを通って消えたため、その町で捜索が行われていた。兵士たちは森の中で手がかりを探しながらも、王女の行方を案じていた。 聞き込みで、普段は買わない女性用の服を買っていったとの証言も出ているため、買った者の捜索も始まった。捜索隊は証言者たちに聞き込みを行い、少しずつ情報を集めていた。 男の足取りを追うと、猛獣の棲む森であった。その男の行き先である狂暴な猛獣の棲む森では、捜索が困難で捜索は難航していた。兵士たちは森の中で足音を立てないように慎重に進みながら、心の中では希望と不安が入り混じっていた。そうとは知らない二人であった。♢一つの布団の下で
魔石は非常に高価らしいが、魔獣は非常に凶暴で倒すのが困難で、冒険者がパーティを組み倒せるレベルらしい。父親一人が倒して売っていたら目立つから、肉や素材だけを売っていたのかもな。目立つのを嫌っていたからな……とユウは理解した。「その収納袋も、魔石の粉が混ぜられて作られているのですよ」エリーが教えてくれた。 なるほど……魔石を利用して付与魔法をかけてあるのか。ってことは……剣に魔力を頻繁に注ぎ込む必要がなくなり、威力と効果がそのまま維持できるようになるのかもな。 だとしたら、俺の家の周りにゴロゴロと魔石が転がってることになるんだが……毎回放り投げてたし。なんだか魔力を感じる石だな……とは思ってたんだけどな。気にもしなかったが、猛獣の魔力が宿ってるのかと思ってたけど……まさにその通りで、それが魔石じゃん。普通の獣には入ってない理由も解決したな。幼いころから当たり前に感じていたので、そういうモノかと理解していて何の疑問も持たずに過ごしていた。 とはいえ村では売れないし、これまで通り魔石は自分で使う感じでいいかな……。金に困ったら拾ったとか、弱ってる魔物を発見して倒したことにすれば問題ないだろう。……父親と変わらない対応をするしかないらしい。♢変わる日常と芽生える想い「エリー、明日町に行くから、果物を買ってこようか」とユウは言った。 エリーは目を輝かせて「はい、楽しみにしています!」と答えた。 ユウは作業を続けながら、ふと食器のことを思い出した。「それと、食器も買わないとだな……」彼は自分の頭の中で買い物リストを整理しながら呟いた。 エリーはユウの言葉に頷きながら「ユウさん、ユウさん何かお手伝いできることがあれば、言ってくださいね」と、優しい笑顔を見せた。 さっきからエリーは、手伝う気満々で声を掛けてきてるよな……。世話にな
「俺の親父はできたぞ」とユウは少し自慢げに、過去の父親の強さを思い出しながら答えた。「そうですか。お父様はできたのですね。でも、何人かの兵士の方や冒険者の方を見ましたが、普通の方はできないと思いますよ……」エリーは納得しながらも、他の兵士や冒険者たちの実力を思い浮かべて答えた。「他のやつが、どんな猟をしてるのか見たことないしな」ユウは照れくさそうに笑いながら答えた。 エリーの言う通り、他の冒険者たちとの違いを感じていた。他のやつがどんな狩りをしているのか見たことはないが想像はつく。俺も元々は、そっちの猟の仕方だったんだがな……と思った。 手が汚れたので、手を洗おうと収納袋から水筒を出した。「悪いんだが、ちょっと手伝ってくれないか? 水筒を持っててほしいんだが」と言い、エリーに出した水筒を手渡した。「私に、できることなら何でもお手伝いをいたします!」エリーは嬉しそうに言い、ユウのために何かできることがあることに喜びを感じているようだった。「手を洗いたいんだ、水を少しずつ出してくれるか?」と、なぜか嬉しそうな顔をしていたエリーにお願いした。「はい」とエリーが素直に返事をしたが、小首をかしげ不思議そうな顔をして俺を見つめてきた。 普通ならば、貴重な飲み水を使い、手を洗うことなどにもったいない。狩りを終えて、帰宅してからでも良い。エリーも父の狩りに同行したことが数回あり覚えていて、同行者の方から飲み水の大切さを聞いたのを覚えていた。「手を、きれいにしないと、エリーの手を触れないからな」 自然に恥ずかしいことを言ったのを、言い終えてから気づいた。徐々に顔が赤くなってくるのが分かる。「そんなことを、気になさらなくても……。あ、ありがとうございます……」 俺につられて、エリーの顔も赤くなり、恥ずかしそうに微笑んでいた。その表情は、まるで咲き始めたばかりの花のように可憐で、頬には淡い桃色がさしている。小さく握られた白い指先は、まるで触れるのをためらうかのようにそっと絡まり、その仕草の一つ一つから、喜びと照れが伝わってくるようだった。伏し目がちに揺れる長い睫毛が、彼女の秘め